からっぽ。

《要一》



9時50分。

歩実さんの部屋の前に着いた。



どうして、自分の事を話したのか、良く分からない。

そんな事を考えながら、歩実さんに電話をかける。


「もしもし…、着きました……」

「分かった。今行くから」



こうして、一応来てみたが、ドコに行くのか何をするのか……

全く、想像が出来ない。



「お待たせっ」

いつもの様に、ラフな格好をした歩実さんが、助手席に乗り込む。


「ドコに行けば?」

「え~と、I海岸に向かって」


言われるままに、走り出した。