からっぽ。

「どんな理由があったとしても、裏切った彼女は悪いと思う。
だけど、逃げてるだけのアンタに、あたしは同情しないケドね」


分かってる………


「“辛い経験したんだね。きっとこれからは、幸せになれるョ”って言ったら満足?」

「………いえ…」

「そんな無責任な言葉、言っても意味が無いから、あたしは言わない。
坂下が変わりたいと思わなければ、どんな励ましの言葉も意味が無いんだョ」



もっともだ………



恥ずかしい気持ちを感じながら、

「俺……、幸せになりたい………」


見栄もなく、素直な自分でつぶやいていた。