からっぽ。

裕美を責める事も、探るキッカケもないまま、十日程が過ぎた頃。


「おはようございます」

「あぁ、要一。おはよう」


店の外で、オーナーが女性と話している。


「あっ、先日は……」

「ん?」

「あの…裕美と…スーパーで………」

「…あぁ…、裕美ちゃんだったわね、本名は」



あの、少し派手な女性が言った。


本名?


オーナーと親しげな様子のその女性は、確かにそう言った。





「ちょっと良いですか……?」

その日、営業が終わった後、俺はオーナーに“あの女性”について聞いてみた。