からっぽ。

《歩実》



最後の日。


「歩実……。
お前の貴重な時間……、無駄にして、ごめんな……」

「あたしは、自分の意思で一緒に居たの。
謝ったりしないで……」

「ありがとう………」



正行さんは、行ってしまった。

寂しさに、押し潰されそう……


私は、最後まで、素直になれなかった自分を悔やみ哀れんだ。




「もしもし?」

「あっ、歩実?
丁度良かった。話したい事があってね……」


辛くて、負けてしまいそうだった私が、やっとの思いで助けを求めた。


でも、やっぱりね……