からっぽ。

《要一》



裕美は、二十歳からの三年間を一緒に暮らした女……



水商売をしていた俺と、時間のズレがありながら、裕美は、一言の文句も言わず、一緒に暮らしてくれていた。



「勤務体制が変わったから、朝は、要ちゃんとゆっくり出来るョ」


一緒に暮らして三年目、突然裕美はそう言って、午後から仕事に行く様になり喜んでいた。


会社の事は、良く分からない。

俺は、何の疑いもなく、生活を続けていた。




ある休みの日の事。

俺は、裕美と二人、夕飯の買い物に、近所のスーパーへと出掛けた。