からっぽ。

私達は、近くの“ファミレス”に入り、喫煙席に座ると、まず失敗はしないだろうと思われるメニューを頼んだ。

ドリンクバーで飲み物を持って来て、椅子に座るなり、香子は話を始める。

もちろん、話の中心は坂下だった。


「先週はドライブしてね…」



惚気としか思えない話を、延々と話している。



ちゃんと、聞いてなかった訳ではないケド……


二人がうまくいってる事だけは、分かった。



「たまには、歩実の事も話して………」


散々、自分の事を話した後で、香子が言う。

「…そうだね…」


そう言って、やっと席を立ったのは、3時間が過ぎた頃だった………