からっぽ。

「今日は、出掛けないとならないんです」

「待ってても良い?」

「遅くなりそうなんで……」

「良いョ。待ってる」

香子ママは、当たり前の様に言う。





俺は、気を持たせているのかとも思う。

でも今さら、
『来ないでくれ』
とは言い難い。


ズルいと思うが、俺は、ハッキリ言う事が出来なかった。



“嫌い”になってしまう前に、なんとかしなければならなかった………