からっぽ。

《歩実》



私達が案内された席は、それ程大きくはない店内が見渡せる所。


他のお客さんは居ないようだったケド、香子は、気にしている様子がない。


「最初のお客様ですから、ゆっくりして下さいね」


坂下は、私に向かってそう言った。


『最初のお客は香子でしょ』

口には出さなかったケド、そう思っていた。




お店の中は、割りと落ち着いた雰囲気で、女性が一人でも来れそうな感じ。


たまに、香子の好みが目に付くけれど………