からっぽ。

《要一》



隣りで眠る彩葉。


これから、足の手術をして、腎臓の検査もして………


俺は、小さな体で頑張っている彩葉から、目を離す事は出来ない。


何よりも、俺自身が、成長を見逃したくないんだ。


だから、歩実さんとの事を終わりにした。


一度見てしまった夢を、諦めるには、あまりにも近くに居た人。


『ごめん』なのか、『ありがとう』なのか、今はまだ分からない。


でも、隣りで静かに眠る彩葉の存在だけが、自分が間違っていないんだと、思わせてくれるに違いない………