からっぽ。

《歩実》



動けない。


窓際に置かれたベットに横になったまま、眠る事も出来ない。


ただの失恋。


私は、頭のドコかでは分かって居ても、割り切れない。


生まれ初めて、夢をみて、期待してしまった。


そんな私には、坂下が居ない未来など、意味を持たない。


一度は諦めていた、母親になれる喜びも、知る事が出来たのは、坂下が居たから……


坂下と彩葉ちゃんが、私の唯一の“家族”になるって信じてた。