からっぽ。

《要一》



子供の頃から、夢に描いていた家族。


いつも笑い、穏やかに暮らす事。


裕美との日々で、諦めていたその夢が、歩実さんによって甦り、いつしかそれは二人の夢となった。


『幸せになりたい』

俺が、心の底から望んだモノは、歩実さんが居なければ叶えられない。


あんなに強く、思っていたのに………


今の俺には、彩葉の事以外、考える事が出来ない。


自分の器の小ささと、歩実さんを守る事が出来ない事に、落胆していた………