からっぽ。

《要一》



彩葉はまた、入院をする事になった。


俺は、小さな体で苦しむ彩葉を見つめながら、落ちてしまう自分を、なんとか保っている。


朝になって、母親が病院に来てくれた。

着替えを取りに帰ると言って、一度、部屋に戻る。


歩実さんからは、自分の部屋に戻ると、さっきメールが来ていたから、部屋には誰も居なかった。


部屋はキレイに掃除がされていて、洗濯もしてあった。


有り難いと思いながらも、急いで彩葉の入院の準備をする。


そして、すぐに部屋を出てしまった俺は、歩実さんに連絡をする事を、忘れていた。