からっぽ。

今日は、店が暇だった事もあって、いつもより早く、部屋に帰った。


彩葉が咳込んでいた様で、歩実さんが抱きかかえ、背中を擦っている。


「おかえり」

帰って来た俺に気付き、歩実さんが言う。


「薬は?」

「飲んでから、少し眠ってたんだけど、また咳が出て、起きちゃったんだ……」


顔を真っ赤にして、苦しそうな彩葉。


そして咳をしながら、歩実さんのシャツに、食べた物を吐き出してしまった。


「貸してっ」


歩実さんの腕から、彩葉を離し、口をキレイに拭いた。


「ごめん…。
大丈夫?」