からっぽ。

《要一》



彩葉の咳は、中々、治まらなかった。


夜中には、顔を真っ赤にして苦しそうな彩葉を見て、朝早く、近くの小児科に連れて行く。


「風邪ですね」


俺は、少しだけ安心して、部屋に帰る。


明日からは、店に出なければならない。


年末に休んでしまった分、これ以上は休めない。


そう思っていた時に、歩実さんから電話が来た。


「いーちゃん、どう?」


少し熱があるが、風邪だと言う事を伝えると、俺と同じ様に、安心している様だ。