《要一》



大晦日は、歩実さんの部屋で過ごす事になった。


三人で“鍋”を食べながら、年末恒例のテレビを観てる。


年が明けたら、三人で初詣でに行って、来年も一緒に居られる事を祈って来ようと思った。


仕事ではないお酒と、穏やかな時間が心地良く、新しい年を迎える頃には、俺は眠ってしまっていた。


3時間程眠ったのだろうか?

俺は、慌てて起きた。


「ごめん。寝ちゃって…」


「おめでとう。
新年早々、謝らないでくれる?」


歩実さんの笑顔を見て、今年は良い年になると、期待が膨らんだ。