からっぽ。

「今日で、最後らしいから、連れて来たかったんだ」


少し、照れた様に坂下が言うから、私は、モヤモヤした気持ちが、少しだけ和らいだ。


時計を見ると、11時。


これからの事を、どちらからも言い出せないまま、三人は車の中に居た。


「帰ろうか……」


彩葉ちゃんが、飽きてしまった様でグズり出しそうだったから、私は切り出した。


「そうだな………」


坂下はそう言って、車を走らせた。


何故か、会話がない私達。


そして、すぐに着いてしまった私の部屋。


「今日は、ありがとう。
楽しかったョ」


私はそう言って、坂下の車を見送った。