からっぽ。

《歩実》



一週間くらい前だったか、ココを通った。


葉を落とした木々達が、初めて纏う光のベール。


いつもは真っ暗で、車で通る事さえ避けたくなる様な場所なのに、いつの間にかこうなっていた。


こんな所は、恋人達にしか似合わない。


私は、恨めしそうに見て、通り過ぎたのだ。


そして今………


私達は、幸せな家族として、ココを歩いている。


とてもキレイで、感激した。


それは本当だったケド、少し油断をしたら、さっきの事を思い出してしまう。


『私は、ココに居て、良いのだろうか…?』


と………