からっぽ。

でも………


言い様の無い寂しさを感じてしまった。


本当の家族なら、親同士が呼吸を合わせ、どちらかが交互にやれば良いだけの事。


自分で上手に食べる事が出来ない子供が居れば、当たり前の事なのだ。


私は、分かっているつもりでも、委ねられていない事への寂しさは、拭う事が出来なかった。


「どう?美味い?」


私の気持ちを知らない坂下は、いつもと同じ態度で聞いて来る。


「…うん…、
美味しいョ」


ダメだ。

ドコか、ぎこちなくなってしまう………


私は、せっかくの料理の味も、あまり覚えていなかった………