からっぽ。

一瞬、躊躇している様に見えた彩葉ちゃんは、私を見て、不思議そうな顔をしていた。


坂下の方が、焦っている様に見えたケド、彩葉ちゃんはすぐに、私の所に両手を伸ばして来た。


「少し、重くなったね」


私達は、彩葉ちゃんを中心にした会話をしながら、目的地へと向かう。


しばらくして、一見、普通の古民家の様な建物の前に、車が止まった。


坂下の後に付いて、彩葉ちゃんを抱きかかえ、その建物の中へと入った。


大きな囲炉裏があり、その周りには沢山の人が座っている。


デートに見える男女も居れば、男同士で赤い顔をしてお酒を飲んでる人。


私達は、そんな人達の後ろを通り、小さな和室に入った。