からっぽ。

《要一》



「歩実さん?
連絡出来なくて、ごめん………」


俺はやっと、普通に電話が出来る様になった。


「ううん、大丈夫。
いーちゃんの調子はどう?」


あの、いつも俺を落ち着かせてくれた声がする。


彩葉が元気になった事を伝えると、自分の事の様に喜んでくれた。


「今度の土曜日、ヒマ?」


もうすぐ、クリスマス。

今年は、三人で過ごしたいと、ずっと思っていた。


何もしなくても、何処に行かなくても、三人の時間を作りたくて、誘ってみた。


「空いてるョ。
あたしは、いつだって、二人の為なら空いてるんだョ」