からっぽ。

26歳の時。

正行さんの子供を妊娠した。

一度、堕胎の経験があり、その時の治療が悪かった為に、私は、受精卵が着床し難くなっていた。

「この妊娠は、中々有り得ませんョ」

産婦人科の先生の言葉を受けて、私は子供を産む事を決めた。


もちろん、一人で育てて行くつもりで。


でも………


産む事を決めてから、たった三週間で、私は流産してしまった。



そう、あの日から私は、普通に“女”としての幸せを、諦めていた。


だから余計に、今の、愛する人の子供と居られる事に、喜びと幸せをかみしめてしまう………