からっぽ。

「ごめん」

坂下が謝っている意味が、理解出来なくて居た。


どうやら、独身の私が“お母さん”に見られた事を言っている。


坂下らしい気の使い方に、私は微笑んだ。



デパートを出て、私達は三人で近くの“和食レストラン”に入る。


ドコから見ても、幸せな親子。


私は、恥ずかしさよりも、喜びを感じている。


「あたしね、バイト辞めたんだ……」


少し驚いた様子の坂下に、私は構わず話を続けた。


坂下の母親が、毎日の“子守”で疲れてきていると聞いていた私は、週末の夜なら私が預かれる。

そう、提案したのだ。