この世で一番愛する者と、この世で一番憎む者の“血の繋がり”に、どう立ち向かえば良いのか、悩んでいる様子。


私に、何が出来るだろうか?


静かだけど、深い眠りに落ちている坂下と、相変わらずご機嫌な子供を、交互に眺めながら考えていた。


『側に居て、坂下を支えてあげたい』


そう、心はずっと、決まっていた。


何があっても、二人が幸せになれる様に、近くにいて見届けたい。



私は、二人の為だけじゃなく、自分の為にも、側に居たいと思っていた………