からっぽ。

歩実さんが笑ってくれるだけで、良かった。

『どんなときも…』


そう言ってくれた歩実さんを、前よりもっと好きになっている。


これから先にの人生は、全てが共通の思い出になり……


先の事を考え過ぎてしまうのが、俺の悪い癖だけど、今は、明るい未来しか想像出来ない。





「着いちゃったね…」

夜の11時を過ぎて、ようやく歩実さんの部屋の前に着いた。


「これ……」

「なぁに?」

「今日の思い出に……」

「ありがとっ。
帰ってから、見るね」


レジャーランドの名前が入った、小さな袋を歩実さんに渡して、名残惜しい気持ちを隠して、自分の部屋へと向かった。