からっぽ。

《要一》



帰り道。

高速道路の大渋滞で、周りの車の運転手も、苛立っている様子。


俺と歩実さんは、もうすぐ楽しかった一日が、終わってしまう事を認めたくないみたいに、会話を繋ぐ……


「あっ、花火!」

遠くのレジャーランドから、毎日上がる花火を見付けて、嬉しそうに見つめる歩実さん。

「あたしね、花火大会って、行った事がないんだぁ…」

「これから、沢山行こう。ドコにでも、連れて行くから」