からっぽ。

《歩実》



「朝6時に、迎えに行くから」

例のデート。

坂下は、お店が終わるとすぐにやって来た。

私は、ドコに行くのかも分からないまま、車の助手席に座る。

坂下はもちろん、私も昨日はバイトがあって、あまり寝ていない。


坂下が運転する車は、高速道路へと入る。


私は、朝から出掛ける“デート”というモノが久しぶりで、素直に喜び楽しんでいた。


そう…

正行さんとは、出来なかった事だから……



「何飲む?」

パーキングに車を停めて、坂下が言う。


「あたしも行くョ」