からっぽ。

《要一》



裕美の父親と別れた後、一人で近くの海に来ていた。


歩実さんの事を考える。

『手紙は、読んだのだろうか……?』


今になって、気恥ずかしい様な気分になる。


メール。
“カレーを作ったんだケド、食べに来ない?”

歩実さんだ。



どんな顔をして会ったら良いのか分からなかったが、手紙を渡した事は、歩実さんにとって“不快”ではなかったんだと、安心しながらメールを返信した。


“ありがとう。
7時には、行けると思うョ”