からっぽ。

《要一》



行く場所は、決まっていない。

ただ、一人になりたくないだけ………

今は、歩実さんが隣りに居てくれる“安心”を感じていたかった……


公園。
少しの広場と遊具。
小さな池があるだけの場所に、車を停めた。



「そう言えば……。
寄りを戻したって?」

歩実さんから、話して来た。


「……はい…、子供が生まれます………」

「えーーっ!
じゃあ、お祝いじゃない?!」


俺が、喜んでいない事は、分かっているハズ。


「正直……、俺の子供かどうか……、分からないんです……」

「…そうかぁ…」


無理には、聞いて来ない。

この人は、そういう人なのだ……