からっぽ。

暗い車の中でも、坂下の沈んだ表情が分かる。
私は、伺う様に謝った。


「大丈夫ですョ。
……歩実さん…、明日は…仕事ですよね?」

坂下は、何かを話そうと戸惑っている様子。

「せっかくだから、お礼に、何か食べてく?」

「…お礼なんて……。
少し、付き合って貰えますか?」

「良いョ」

明日は、朝から仕事があったケド、私はそう答えていた。




「どうして、あんな所に居たんですか?」

どんな風に、説明したら良いのか考えた。


「彼と…会ってた」

結局、私の話をした方が、坂下も話しやすいハズだと思い、車を降りるまでの事を話した。


「許せないですね……」

私は、坂下の様子の方が気になって、話を変えてみた。


「ねぇ、坂下。
敬語やめない?」