からっぽ。

《要一》



眠ろうとしている裕美を揺り起こして…

「…これは…何だ?」

「う~ん?なぁに~?」


一瞬、訳が分からない様子だったが、持ち上げられた自分の左腕に気付き、顔は青ざめ、体を小さく丸めながら震え出した。



「………」


怯えた目付きのまま、何も答えない。

答えたくても答えられない事が、答えだ………


俺は、裕美の頬を殴った。

我慢が出来なかった。


「要…ちゃん、…ごめ…ん…。…もう……しない……から……」


驚きと痛さからか、声をあげて泣き出す裕美。


子供が居るんだ……

裕美の言葉は、聞き入れられない………