からっぽ。

《歩実》



知らない街を、もうだいぶ歩いている。


真夜中の知らない街は、とても怖く、たまに通る車から隠れる様に、歩いていた。



正行さんは………

追いかけて来なかった。


別に、追いかけて欲しかった訳じゃないケド、帰る手段が無い事が………



やっと、コンビニらしき明かりを見付けた。


私は、足を早め、コンビニに入る。



「すみません……。ココはドコですか…?」

店員さんは、不思議そうな顔で私を見ている。


驚いた事に、県境を越えており、名前も知らない様な田舎町だった。


最寄りの駅も遠いらしく、始発の電車までも、かなりの時間があると言う………