からっぽ。

「歩実?近くまで来てるんだ……」

「急だね………」

「少し、ドライブでもしないか?」



私の好きな正行さんは、凄く優しい中に冷たい所があって、ギャップと言うより“冷静な大人”という所が魅力だった。

でも、別れた後の正行さんは、プライドを捨てて懇願するような、弱い人に見えてしまう。





『もう、戻る事は出来ない』

と、私は、ハッキリ伝えなければならないと、正行さんに会った。



二人黙ったまま、車は走り出す。

行き先は、正行さんの思うままに………