からっぽ。

《要一》



酔っていたからだ……


昨日の事は、夢だったのか現実だったのか、隣りで眠る裕美を見ていたら、分からなくなる。



「子供が出来たの」

三日前、裕美からそう告げられた。


普通なら一緒に喜び、幸せをかみしめているんだろう………


でも俺は、素直に喜ぶ事が出来なかった。


一度だけ……

そう、裕美が戻って来てから、抱いたのは一度だけだ……


もちろん、可能性はある。

だけど、納得する事が出来ない………



裕美が、男の所から逃げて来た事や、くすりの事。


こうして一緒にいたら、また、愛して行くんだ。


迷ったりしないつもりだったが………