仁意那隊長は檻から抜け出る

あいつが暴れ始め、反乱を起こした生徒を動けなくしようとしている。私は見つからないように音楽の準備室に隠れていた。
音楽室のドアが開く音がする。足音は、だんだんこっちに近づいてくる。私はあの袋を少し開けた。足音が遠ざかる……よかった……
そう思った途端、準備室のドアが開けられた。

「何度も邪魔しやがって……!」

あいつは置いてあったトロフィーで私を殴ろうとする。私はそのまま倒れ、動かない。

「邪魔者が一人消えた……」

あいつはそう言って、ドアを閉め去って行った。


「消えるわけないじゃん。まだ誕生日も祝ってないのに」

いなくなったのを確認してから、そう呟いた。実は左手にあの袋を持って、倒れた時に流した。左手を頭の近くに持っていき、袋は見えないように髪で隠した。

「さてと、あいつを追いかけて奇襲でもしかけよっかな」

周りに誰もいない事を確認して、音楽室から出た。