「きゃっ」

強い力で体育館の壁に押し当てられていた。


「離してよ」

「離さない」


ドキドキで心臓が破裂しそう。



「お前、俺のこと好きじゃないの?」


「すっ、好きなわけないでしょ」



「じゃあ、C組の由紀とつきあっていいわけ?」



「徹の好きにすればいいじゃん」


徹はニヤっと笑う。