ばか、ばか!! 人の気も知らないで!! 徹にはただの幼なじみでも、私は、私は・・・・・ 「はぁ、はぁ」 体育館の裏まで走ってきて、足を止めた。 「徹なんて大っ嫌い」 一人つぶやく。 「嘘ばっか」 えっ?! 振り向くと、徹が立っていた。 「嘘じゃないし」 「俺のことマジで嫌い?」 「嫌いよ!大嫌い」 徹が近づいてくる。