いつもは絶対しない音に、私も瑞輝もびっくりして唇を離した。
急に開いたドアの方を見た瑞輝は一瞬、眼を開いて硬直する。
その姿を見て私も恐る恐る後ろを振り向いた時、私は鈍器で殴られたような衝撃が頭を走った。
「き、教頭先せ…」
半分扉を開けた状態で呆然と立ちすくむ教頭先生。
2人の教師の間に板挟みになった私はただ顔が青ざめ、全身から血が抜かれていくようだった。
「に、西岡先生…何されてるんですか」
少し震えた声で、でも冷静な教頭先生が私たちにゆっくりと近づきながら尋ねる。
頭で考えるよりも身体が動いた私は、咄嗟に瑞輝の前に立ちはだかった。
「いやっ、これは私が…」
「奥田、黙れ。
教頭、僕の方から説明します。」
「そう…では教頭室に。奥田さんも一緒に来てください。」
