「紘那ちゃん、いらっしゃ〜い」
「紘那ちゃん、さぁ、上がって。」
「彩乃ちゃん、翠(みどり)さん。お邪魔します」
しばらく会わないうちに大きくなった彩乃ちゃんと相変わらず元気な拓海のお母さん、翠さんに迎えられ、私はリビングへと通された。
毎年豪勢な望月家の中クリスマスパーティー、今年も食卓の上にはたくさんの料理とメインのチキンが堂々と並んでいた。
「わぁっ、美味しそうっ!」
「紘那ちゃん、彩乃の今年のケーキも見て!」
拓海のお母さんが冷蔵庫から取り出したケーキは、売っていたと言われても良いような出来栄えのブッシュドノエルだった。
「彩乃ちゃん、すごいね!今年も美味しそうっ」
私が褒めると彩乃ちゃんは顔いっぱいに笑顔を浮かべて、私にギュッと抱きついてきた。
