「千堂、大…ですか」
千堂大学は私立の中でもかなり優秀で、知らない人はいないと思われるようなすごい大学。
「紘那さんの成績なら十分狙えると思うんですが、どう思いますか」
「ど、どうって…」
確かに有名だし…正直、ここの大学を出れば就職にもかなり有利で…
「紘那、お父さんのことはいいから自分で考えなさい」
「…う、ん」
お父さんは男手一つで私をここまで育ててくれた。
決して安くはない学費だって払ってくれてるし…本当は国立を狙おうと思ってた。
「あー、そう言えば西岡先生も、ここの大学だったぞ。」
「えっ、みっ………西岡先生もですか」
突然出てきた瑞輝の名前に、動揺してしまった。
お父さんも、鬼頭先生も私の声が急に大きくなったことにびっくりしている。
