違和感たっぷりで始まった三者面談。
「結論から、申し上げますと…奥…紘那さんは成績があって推薦も余裕で狙えると思うんですが…いかがでしょうか」
「推薦、か……」
目の前に出されたこれまでの成績表を見ながら、隣でお父さんはうーんと唸っている。
確かに、成績は悪くない…けど
「紘那、行きたい学部とかあるのか?」
「…学、部……」
私はまだ、全くやりたいことが決まっていない。
それに、これと言ってやりたいこともない…
私は首を横に振った。
「こちら、なんですが」
鬼頭先生は向かいの席ででたくさん積み重ねられたパンフレットの中から一冊をとって、私とお父さんの間に置いた。
「こちらの文学部なんかどうかと思いまして。
紘那さんは特に古文が好きだと聞いているのですが…どうですか」
