フワッと身体が軽い…まるで、空を飛んでいるかのよう。
「みずき…」
掠れた声で瑞輝の名前を呼ぶと、私を抱きかかえてくれている誰かが私の髪を梳くように撫でてくれた。
その少し骨ばった指はきっと……
「紘那」
私の名前を呼ぶ声は少しくぐもっていて、ハッキリとはわからない。
「…好き、瑞輝……」
「…俺もだよ、紘那」
そういってまた髪を撫でてくれた。
このふわふわした今が…ずっと続けばいいのに。
「……紘那」
そう言って私を強く抱きしめてくれた彼の服からは……
「…あれ?…ねぇ、誰?」
私の好きな瑞輝の香りはしなかった。
