私の横にあった右手で、菅野さんは私の頬を撫でた。
冷たい手のひらが私の頬を撫でるたびに私の身体は、冷たい血が流れているかと錯覚するぐらい冷たくなっていく。
「貴方がにっしーと出会ったから……お姉ちゃんはあんなに歪んでしまったの……
全部、あんたのせいっ!」
あの時の園田先生と同じ目をした菅野さんは、私の鳩尾に拳を押し込んだ。
「…ゔっ……っ」
「あんたさえ、あんたさえいなければっ…お姉ちゃんはっ!」
何度も何度も殴られ、私は立っていられず、その場にお腹を抱えて跪く。
じわじわと広がるお腹の痛みで、前にいる菅野さんの顔が歪む。
「もう、ギブアップかしら?」
ケタケタと口元を緩めている菅野さんはまるで、この状況を楽しんでいるようだった。
私は残り少ない力を振り絞って重い腰をあげた。
