久遠の愛と約束を


瑞輝は渋々、顔を上げて教頭先生のことを見た。


教頭先生は少し苦しげな顔で、でも冷たい視線を私たちに送った。



「幸い…と言っていいのですかね。
私(わたくし)しか見ていないのでなるべく穏便に済ませましょう。校長には私から掛け合います。」




いつも通りの笑みを口元に浮かべているけど、教頭先生の目は全く笑っていなかった。




冷ややかな目のまま私と瑞輝をじっと見る教頭先生に、私は何も言えなかった。



「ありがとうございます、教頭。」


「……西岡先生、もう下校時間ですので奥田さんを送って差し上げて。」




先に立った教頭先生に扉を開けられ、私たちは深くお辞儀をして教頭室を後にした。