何で…瑞輝……
とうして、言っちゃうの?
あれは嘘です、って言えばいいのに
全て奥田がやりましたって、言えば良かったのに…
力一杯、心臓が掴まれたように私の心はチクリと痛む。
「僕が教師として、大人として全責任を負います。なのでどうか彼女…奥田には何も………お願いします。」
苦しい、と思っていた矢先、私の口から手を離した瑞輝は立ち上がり深々と頭を下げた。
やっと解放された口に入ってきた新鮮な空気は、何故だか重い気がした。
「先生、ど…っ…」
「どんな処分でも受けます。なので…どうか…どうか…」
瑞輝はまた、私の言葉に重ねるようにして教頭に言葉を向けた。
先手を打たれてしまい、私は口を噤む事しかできなかった。
「西岡先生、頭をお上げなさい。貴方の気持ちはよくわかりました。」
