「それ!後で見て!絶対だよ!」 そう叫んだ私に、手に飛ばした紙飛行機を持った翔くんは、不思議そうに頷いた。 私は微笑み、風で乱れた髪の毛を抑える。 少し、眠くなってきたなぁ‥‥。 「実咲!また、明日も会えるか?」 眠くなってきたけど、翔くんの声ではっとする。 明日‥‥か。 「うん!また会えるよ!きっと!」 「よかった!じゃあまた明日な!」 「うん!また明日」 翔くんは笑顔で大きく手を振り、走ってさって行った。 今から学校なんだな。