「え…ぇぇぇええええ!!」
相馬は、今何と言った??本気で可愛いと思ってるだと!!
「か、可愛い…」
「そそ、みゆちゃんほんと可愛い。そうやって顔真っ赤になっちゃうとこも。ぜーんぶ」
そう言うと相馬は笑った。…相馬の方が断然可愛い…そんな言葉は私の心の中にしまっておいた。
「…二人ともそろそろ時間になるぞ」
「え!!」
透也の言葉で現実世界に引き戻された。時計の針は、17時20分を示している。
「は、早く座ろう」
「うん。そうだね、でも、ちょっと待ってて、透也とお話があるんだ」
「…」
「お!そうかじゃあ、早く戻ってこいよ!!」
うん、行ってきまーす!そう言って二人は消えていった。
多目的室に居るのは私、一人だけになった。

