「相馬!?何で…」
珍しく透也が焦っている。写真に撮っておこう!!
シャッター音を鳴らしながら私は、再度追い打ちをかけるように透也に話しかけた。
「で、居ないのか?」
「…」
「まぁ、無理強いはしない。ただ単に興味があっただけだ!」
とりあえず写真はたくさん撮った。満足だ。
「…先輩かも知れませんね。」
ふと、透也から言葉が零れた。
「えー透也今なんて言った?聞こえなかったー」
相馬が再度、透也に問う。
今度こそはっきりと透也は口にした。
「もしかしたら、みゆ先輩かも知れませんね」
それはそれは綺麗な笑みで。
「へ???」
私の思考は急停止した。