残念な姉

「ちょっと出掛けてくるぉ、自転車貸してクレイモア」


珍しくお姉ちゃんが外に出掛けた

「行ってらっしゃいモア」


学校とバイト以外出掛けない姉だけど
この日は朝の10時から出掛けた

「…どうせフィギュアの予約だろうけど」

そんな事を考えながら
宿題を片付け…
テレビ見て…

ふと時計に目をやると
夕方6時…

さすがに遅いな…姉ちゃん大丈夫かな…

『た~らこ~た~らこ~た~っぷり~』
携帯が鳴る


見たことのない番号

「はい…もしもし」
私は恐る恐る電話に出た