残念な姉

「出来た~…うん美味しい…お母さん食べて~…」

ドア越しに聞こえてきた姉の声。



ヤバ!

お母さん食べちゃダメだ食べちゃダメだ食べちゃダメだ…

伝えなきゃいけないのに体が恐怖のあまり動かない。

またあの臭い立ち込める台所に突入する勇気は私には無かった…


「ママ…ごめん」


次の日母は
原因不明の高熱にうなされ2日寝込んだ