白い扉に金のドアノブ
『お姉ちゃん』

と書かれたピンクのハートのプレートが
不気味にぶら下がっている。

姉の部屋だ



オタク城


ラスボスを前にした時の勇者はこんな気持ちなんだろうか…

手にじんわりと汗が滲んでくる


この部屋の危険さは
もう表現が出来ない位ヤバイ


いつもなら部屋に近づくことすらない私だが
3日、姿を確認しなければさすがに心配になってくる


「開けるよー!」

私は一気に扉を開いた